分類

浄土論

浄土三部経解説<五根、五力、七菩提分、八正道、三明・六神通>

浄土三部経に出てくる極楽浄土の鳥が囁く仏法。つまり浄土論における悟りへの実践的な修行法であり、生活法であるといえる。【五根】・・・信、精進、念、定、慧の五つの事。仏教の修行において根本的な能力の事。信は仏教を信じる事。精進は悪を断ち善行を実...
浄土論

浄土三部経解説~阿弥陀経~

今回は浄土についてまとめてみようと思う。浄土というのは、「阿弥陀経」「観無量寿経」「大無量寿経」の3つからなる「浄土三部経」を基にしたもので、死後の世界を考え、この世での在り方を正そうという思想である。死後の世界を考えるというのは想像力をも...
スッタニパータ

スッタニパータ解説【彼岸に至る道の章~其の一~】

最後の章は、とある宗教教団の祖が苦悩し、弟子たちに釈尊にいるところに行って法について問いてきてくれ。と伝え、その弟子たちが釈尊に対して質問を投げかけ、それに対して返答していくという話し建てになっている。何かと面白い話になっているが要点だけま...
スッタニパータ

スッタニパータ解説【八つの詩句の章~其の二~】

ここから質問者に対して釈尊が答えていく形式になっており、その一つ目は淫欲が招く破滅について説かれている。淫欲の交わりに耽る者は諸々の欲に囚われて教えを失い困窮者のように考え込み、もっていた名誉も名声もすべて失われる。このような人間は他人から...
スッタニパータ

スッタニパータ解説【八つの詩句の章~其の一~】

この章は論書の側面があり、釈尊が詩を以て法を説いていたり議論を交わして法を説いたりしている。この四章と次の五章が現存する仏典の中で最も最古のものとも言われている。最初の節は欲望について説かれている。そして煩悩についての詩が続いていく。欲望を...
スッタニパータ

スッタニパータ解説【大いなる章~其の二~】

大いなる章の最後の節は「二種の観察」となっており、スッタニパータにおいての苦悩の因果律が体系化されている。「十二因縁」とはまた少し違う体系となっている。まず、修行僧達が真理を聞き、学ぶのは二種の真理を如実に知るためである。と説かれている。原...
スッタニパータ

スッタニパータ解説【大いなる章~其の一~】

この章は釈尊の出家の話から始まる。有名な「四門出遊」の話ではなく、ある一国の王が道行く釈尊を見掛けて使者を派遣して素性を聞くという話しになっていて、狭苦しく憂いが多く煩わしい在家の生活を捨てて、ひろびろとした野外に出家し努め励むことを楽しみ...
スッタニパータ

スッタニパータ解説【小なる章~其の二~】

前回の続き。船に例えて愚者と聖者に親しむことがどういう事かを例えている節で、くだらない人には関わってはいけないという話しになっている。学識が深く聡明で理法を知る人に親しみ学べば、識者、弁えを知る者、聡明な者となれる。しかし、理法を理解せず、...
スッタニパータ

スッタニパータ解説【小なる章~其の一~】

この章は何が「宝」となるのか?というところから始まる。良し悪しが色んな例えや説話によって展開されていくが、その前提として何を大切にしていけばいいのかが説かれている。わが説くところを聞け。から始まって、幸せであれ。で終わる詩が続いてる節で、ま...
スッタニパータ

スッタニパータ解説【蛇の章~其の二~】

【はじめに】其の一の続き。前回は悪とは何か?罪とは何か?そういった事がテーマになっていたが、この章の終盤はその逆で善とは何か?徳とは何か?がテーマになっている。この節では悟った人のあるべき姿とは、どうあるべきかを説いている。それを「無量の慈...